そう、だからこれも、一時の麻薬の作用だとか、そんなものだと思えば良い。副作用とか依存性とかさ。
そういう作用があるから、そうなるだけ。君の意思なんて関係なく、起こる事なんだよ。君が好きなのは俺で、俺が好きなのは君。でも、君は薬に毒されちゃった。只其れだけ。

真っ赤に染まった青き異質の少女。向かい合い微笑むは紅を纏いし騎士。微笑みは爽やかに、毒々しく。剣は少女の心臓へと突き刺さり、壊す。花々のように赤が舞う。落ちる。跡を残す。



「早く解毒してあげなきゃいけないんだ、ごめんな」



微笑み絶やさず謝罪を告げる。ただし気持ちは一切無しで。ただただ害を滅するのみ、彼にとって少女はは邪魔者でしか無い。少女が兎を毒する物なら其れは抹消対象でしか無いのだ。

さぁ、これで君の害になるものは消えただろう。だからもう、大丈夫。俺の事だけを愛してくれる。





女 神 抹 殺